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歯周病(治療と予防)

失ってからわかる歯の大切さ。歯周病で歯を失う前にお口の中をチェック、歯を失わない(歯を残す)為に必要があるならば治療を!

はじめに

歯周病治療イメージ

審美歯科・美容歯科治療イメージ

人は皆、癖があります。意識をせず歯磨きをしていると、歯ブラシの毛先が正しく当たっている場所はキレイに磨けていますが、正しく当たっていないところはプラークが溜まり、どうしても虫歯や歯周炎になってしまいます。

歯周病は気付かない間に進行する恐い病気です。

歯周病とは、歯肉に炎症が引き起こされ、放置しておくと膿が出たり、口臭がひどくなり、最後には歯が抜け落ちてしまう病気です。歯周病の怖いところは、虫歯と違って初期段階では痛みを感じる事が少ない(自覚症状がない)と言う事です。

歯周病は治療・予防ができる病気です。

歯周病はしっかりと治療を行い、定期的にメインテナンスを行なえば、その進行は食い止める事ができます。適切なブラッシング技術を身につけ、プラークを除去できれば、歯周病は確実に改善していきます。

歯周病の原因

歯周病とは

歯周病の原因には、大きく分けて2つあります。

  • 歯周病菌による感染症
  • 噛み合わせのバランスが崩れて、無理な力の負担が根を支えている骨に集中する事によるもの。

ほとんどの場合は両方の問題による事が多く、習慣やストレス、唾液分泌量の低下(ドライマウス)も加味されます。

歯周病はバイオフィルム感染症!

口腔内には約400種類の微生物が存在します。微生物が凝集し、歯面に付着した状態がバイオフィルムです。例えて言うなら、バスタブの内側に一層付着する水垢のような存在です。

歯周病菌も虫歯菌もカビの菌(カンジタ菌等)といっしょに、お口の中で感染や炎症を引き起こす事が近年わかってきました。どなたのお口の中にも300~400種類のもの細菌が存在します。細菌と食べカス、唾液の酵素が反応して48~72時間位でプラーク(歯垢)という歯の表面に付着するネバネバした白いものになります。これが炎症を引き起こすのです。

歯周病と全身疾患との関係

歯周病はさまざまな全身疾患のリスクになります。

歯や歯ぐきの健康は口の中だけでなく全身と関係しています。口の中には何百種類という細菌が生息していますが、口から体の中に入り込むとさまざまな病気(心臓病、肺炎、糖尿病、早産等)を引き起こすことが知られ、医科でも問題になってきています。

歯周病は歯周病菌の塊(かたまり)である歯垢(プラーク)や歯石による歯ぐきの炎症ですが、たかが口の病気とあなどってはいけません。歯周病の人が心臓病になる確立は2~3倍にあがります。

歯周病から引き起こされる病気

【肺炎】
歯周病菌が肺に感染し肺炎になることがあります。

【心臓病】
重症になると歯周病菌による炎症から血栓(血の固まり)ができやすくなるため、動脈硬化を招き心筋梗塞(しんきんこうそく)や狭心症(きょうしんしょう)などを引き起こすことがあります。また心臓の内側にある心内膜(しんないまく)の炎症を引き起こし、細菌性心内膜炎(さいきんせいしんないまくえん)になる場合もあります。

【糖尿病】
歯周病が糖尿病を引き起こすだけでなく、糖尿病の患者様が歯周病にかかっていると血糖コントロールが難しくなり、さらに悪化してしまう可能性があります。

【早産】
歯周病菌による口内の炎症が胎児の成長に影響し早産を引き起こすことがあります。歯周病の妊婦は、歯周病でない妊婦と比べて、早産や未熟児を出産する確率が7倍にもなるといわれています。

歯周病の進行

歯周病の進行具合とその症状

歯周病菌・カビ菌

カビが歯ぐきについて根を下ろし炎症を起します。

症状:口臭、ネバネバ感。
カビが歯ぐきについて根を下ろし炎症を起します。

カビがさらに奥で炎症を起こします。

症状:歯茎の赤み、時々出血する。
炎症によって歯茎が腫れ、歯と歯茎の間の溝が汚れやすくなり、カビがさらに奥で炎症を起こします。

歯と歯ぐきの間にポケットができます。歯周ポケットといいます。

症状:歯茎の炎症、時々腫れる、赤みの悪化。
歯と歯ぐきの間にポケットができます。ここに歯周病菌がたまり、炎症が悪化し骨が溶けていきます。

歯周ポケットはさらに深くなり、よりたくさんの菌がたまっていきます。

症状:歯茎を押すと膿が出る。
歯周ポケットはさらに深くなり、よりたくさんの菌がたまっていきます。

骨はさらに解け歯周ポケットはさらに深くなり、さらに多くの菌がたまっていきます。

症状:口臭がさらに悪化、出血がひどい、歯が揺れる、噛むといたい膿が出る、歯ぐきがよく腫れる。
骨はさらに解け歯周ポケットはさらに深くなり、さらに多くの菌がたまっていきます。

最後には歯の周りに骨がなくなってしまい、グラグラになり、抜かないといけなくなります。

症状:歯が痛くて噛めない、歯ぐきが揺れて噛めない、歯ぐきがいつも腫れている。
最後には歯の周りに骨がなくなってしまい、グラグラになり、抜かないといけなくなります。

歯周病進行度チェック

出血は歯周病の特徴。歯周ポケットの深さで進行の度合いがわかります。

歯周病がどれだけ進行しているかは、歯ぐきの状態を見ればわかります。歯ぐきからの出血は歯を支える歯ぐきに炎症がある証拠で、歯周病の特徴的な症状といえます。

歯周病の進行度をチェックしてみましょう。

上記の問いに対して、1、2項目でも当てはまるのなら、歯肉炎か軽度の歯周病かもしれません。また、3~5項目が当てはまれば中程度の歯周病、それ以上ある場合は重度の歯周病と考えられます。

当院の歯周病治療

歯周治療を希望して来院される患者様の多くの場合は、歯周病の何らかの症状がすでに現れており、かなり病状が進行しているケースが多く、治療に要する期間も長くなります。治療は早く終わるにこした事はありませんが、じっくりと腰を据えて治療を受ける心構えを持つ事が最も重要です。

また、歯周病は本人に自覚がないままに進行するという病気でもある為に、歯周病が進行していると思われる患者様には十分に歯周病に関する説明を行ない、治療の必要性をお話しております。

歯周病の治療ステップ

歯周病の治療には、患者様それぞれにあった計画的な治療が必要となりますが、一般的に歯周治療は以下のようなステップで行なわれます。

  1. プラークコントロール
    検査の結果を元に、まず歯の表面のプラーク(歯垢)の除石を行います。歯ブラシでは除去できないため、歯科衛生士の協力が必要です。

  2. バイオフィルムの除去
    口腔内に存在する微生物が凝集し、歯面に付着した状態がバイオフィルムです。(浴槽に付着する湯垢のようなもの)

  3. プラークコントロールの確認
    歯垢などを除去した後に充分な歯磨き指導を行い、2週間実践して頂きます。その後、歯垢や歯肉について2度目の検査を行い、変化を確認致します。

  4. リスクファクターの改善
    その患者様にとって、何が原因で歯周病が進行してしまうのか、その要因を調べ、対策を施します。たとえば歯肉が引き締まっていない箇所は、その患者様の磨き方の癖のため、その箇所をうまくブラッシングできていないことを教えてくれます。

  5. 再検査
    4で行った対策や指導が有効に働いているかを確認するために、再度検査を行います。

  6. より良いお口の環境を得るための治療
    それまでの問題が解決したら、最後はより良い口内環境を実現し、歯と歯周組織を長持ちさせるための治療に入ります。

歯周病ポケット検査

「あなたは歯周ポケット検査をされた事がありますか?」

歯周病を悪化させる要因が、歯周ポケットの中に隠れて見えない歯石です。歯石とはプラークが固まったもので、骨の吸収に悪影響を及ぼします。目で見えるところに付く歯石よりも、歯と歯ぐきの隙間に隠れて見えない歯周ポケットの中の歯石(歯肉縁下歯石=しにくえんかしせき)が歯周病を悪くするのです。

当院の初診の患者様で、ほぼ全員の方が他院・企業検査等でハブラシ指導・歯石の除去をされています。しかし、歯周ポケット検査を受けられた事のある方は 5%~10%程 しかいらっしゃいません。歯茎の中をよく調べる事で、歯周病の進行状態や回復状態をチェックする事ができます。これが歯周ポケット検査です。

● 歯周ポケットの検査の目的

  1. レントゲンは2次元(平面)だが歯を支える骨は3次元(立体的)なので、精密度が高い。
  2. ご自分の磨きづらい部位を確認できる。
  3. 歯肉炎・歯周病の進行(程度)がわかる。
  4. 治療計画に役立つ。
  5. 歯周病治療の効果を再評価でき、確認できる。

● 歯周ポケットとは?

歯のまわりの歯肉の溝が歯周ポケットです。健康な歯肉の溝は1~2mmです。
小さなお子様から年配の方まで、又人種に左右されません。

【 歯肉炎 】
歯の表面にプラークが残っていると炎症が起き、ポケットが3~4mm位に腫れます。
【 歯周病 】
プラークが固まり歯石になると、歯根を支えている骨に悪影響が起き(悪い細菌の塊から遠ざかろうと生体の防御反応により骨が吸収)、5mm以上の深いポケットが進行していきます。

● 歯周ポケットの検査法

歯周ポケットとは?頬(唇)側、舌(裏)側の3ヶ所(近・中央・遠)計6ヶ所を計測します。(立体的) 奥歯は下が2つの根、上が3つの根(患者様により1~4本と異なります)があり、根と根(根分岐部)の状態、出血の有無、歯の動揺も検査します。腫れていたり、炎症が強いと少し痛みを感じる事があります。

例えば、手のひらは厚いのでたたいても痛くありませんが、ケガをすれば炎症が起き、少し押すだけでも痛みを感じます。歯肉の炎症はぶつける事によりおきる訳でなく、プラークや歯石が原因なのです。


● 再評価(2回目の検査)

歯肉が引き締まり、健康になると痛みを感じません。
この時点で炎症が残っていたり、深いポケットがあれば、患者様が苦手な部位という事になります。

薬で治す歯周病

最新式の治療方法 「顕微鏡を使った歯周内科治療」により、原因である菌を特定し、薬でその菌を退治する事ができるようになりました。
▶ 歯周内科学・薬で治す歯周病、詳しくはこちらから

光殺菌治療

「根の治療」や「歯周病・歯槽膿漏」に対して、お薬(抗生物質)を使わずに、痛みもなく、体に優しい治療の1つとして光殺菌治療も行っています。妊婦さんや薬を服用できない方でもご利用頂けます。
▶ 光殺菌治療、詳しくはこちらから

再発を予防する為に

患者様お一人お一人で、治療方針、治療方法が異なれば、目指すゴールも違ってきます。しかし、歯周病は定期的にきっちりとメインテナンス(必要があれば治療)を行なえば、その進行を食い止める事ができます。適切なブラッシング技術を身につけ、プラークを除去できれば、歯周病は確実に改善していきます。

歯周病について、さらに詳しくは以下のサイトをご参照下さい。

▶ 動画で見る歯周病治療・歯周病予防
「歯周病の真のゴールとは」「歯周病と全身疾患のリスク」「歯周病で癌になる!?」「知ってますか? 歯垢の正体?」「誤解していませんか?歯石取りの事」「歯周病と加齢は無関係!?」「歯のデコボコと歯周病の関係?」「歯をしっかり磨いているのに歯周病になってしまう?」「歯周病、歯みがきだけで防ぐ事ができる?」「女性ホルモンと歯肉の関係」等。

歯周病・歯周病治療・歯周病予防:
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